現寸図~ヒヨドリ栓まわり

資格について

一級建築大工技能士の実技試験を受けようと思っています。
令和7年度の試験の現寸図を練習しています。
現寸図のモヤモヤするポイントを自分なりに整理してみました。
モヤモヤするポイントは次の2点です。
垂木勾配は五寸五分です。

①垂木のヒヨドリ栓ほぞ穴の短辺の墨は垂木上端から直角なのか。
つまり、サシガネを普通に当てるだけの墨の付け方でよいのか?

②ヒヨドリ栓ほぞ穴の長辺の墨と、垂木ほぞ穴の長辺の墨は一直線上にあるのか?
つまり、下の図1の辺beは18mmなのか?

①について。
上の図はヒヨドリ栓部分の角度を整理した図です。
14と3の数字は試験主催者側指定の寸法ですが、今回の図では特に意味はありません。
ヒヨドリ栓は長さ方向は水平に、幅方向は隅勾配に傾いて隅木に対して直角に刺さっています。
上図の中央の垂直線の左側は隅木、右側は垂木を表しています。
 ∠cabは隅勾配です。
△abcは隅勾配の三角形なので、△bcdは隅勾配の三角形です。
また、上から見た時、隅木と垂木の角度は45度です。
45度なので、
 辺cd×√2=辺dg
になります。
△bcd,△bgdの底辺(殳)を辺bdとします。
 辺cd×√2=辺dg
なので
 △bcdが隅勾配の三角形であるなら
 △bgdは平勾配の三角形になります。
辺bhが水平、辺bdが垂直、∠bghが直角なので、△bghは平勾配の三角形です。
∠bghの直角はサシガネの直角です。
垂木にサシガネを当てて、ヒヨドリ栓の墨を付けて問題無いようです。

①は解決。のはず。
安心して直角で墨付けできるようです。

②。
単純に計算してみました。
CADで測定もしてみました。
辺beの長さは18.02でした。
垂木ほぞ穴の立ち水は18ミリの指定です。
ヒヨドリ栓のほぞ穴と垂木のほぞ穴の線は、一直線上に書いても現実的には不正解では無いようです。


垂木ほぞ穴の長辺の墨が水平に対して半勾配になる理由もこの図で分かりそうなので、自分なりに整理してみます。

図2は図1のeの辺りを拡大した図です。
直線ejは補助線です。
 辺cd/√2=辺dj
とします。
∠dceは隅勾配です。
辺de(勾)は同じなので、∠djeは平勾配になります。
辺dgは辺cdの√2倍なので、
 辺jd×√2×√2=辺dg
つまり
 辺jd×2=辺dg
になります。
辺de(勾)が変わらず、殳が2倍になったので、∠dgeは半勾配です。

ちなみに、∠dgfは平勾配なので
 辺de=辺ef
です。

点eは隅木ヒヨドリ栓ほぞ穴の延長線上、かつ、垂木が隅木と接する線上の交点にあります。
隅木のヒヨドリ栓ほぞ穴の上端墨も
垂木のヒヨドリ栓ほぞ穴の上端墨も
ヒヨドリ栓の上端面、同一面上にあります。
なので、
隅木ヒヨドリ栓ほぞ穴の延長線上、かつ、
垂木が隅木と接する線上の交点にある点eは、垂木のヒヨドリ栓ほぞ穴上端墨の延長線上にあります。
点gはヒヨドリ栓が点cから出てきて垂木にぶつかる点です。
なので、
辺egの延長線上に垂木ヒヨドリ栓のほぞ穴上端墨があります。

点eと点gを結んだ辺egと、点gを通る水平線の辺dgで作られる∠dgeは半勾配でした。
ゆえに、
垂木ほぞ穴の長辺の墨は水平に対して半勾配になると言われている。
のだと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました