大工が使うスケールには、2つの単位で目盛が印刷されています。
1つはセンチ単位、もう1つは寸単位です。
算数的に言うと、1寸は1/33メートルの長さで、33寸(3尺3寸)が1メートルになります。
少しややこしく感じるかもしれませんが、慣れてしまえば便利な単位です。
私は普段、尺や寸で長さを測ることが多いです。
ただし、建具枠などミリ単位の精度が求められる場面では、ミリで測ることになります。
寸単位では最小目盛が5厘(約1.5ミリ)なので、細かすぎず、現場で扱いやすいちょうど良い単位だと思います。
実は私は、5分ほど読み間違えることが2〜3日に1回あります。
たとえば、6分を1分、7分を2分、8分を3分と読み違えてしまうのです。
なんとかこのミスを減らしたくて、いろいろなチェック方法を試していますが、まだ決め手が見つかっていません。
スケールで長さを測って、2つ3つと寸法を覚えなければならないとき、多くの大工さんは段ボールや端材にメモを取ると思います。
私はスケールの裏側の白い面に直接メモしています。
30センチくらいメモがたまったら、消しゴムで消せばきれいに消えます。
大工さんそれぞれに道具の使い方の工夫があって、よく見てると面白いです。
2010年代には25ミリ幅の尺相当目盛付きスケールが2,000円もしなかったと思うのですが、今はずいぶん高くなりましたね。


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